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* ネパール旅日記 *


2001.2.3〜20
国境スノウリからポカラへ

朝出発前に、ネパール・ゲストハウスの入り口にある両替所でインドルピーを
ネパールルピーに両替。そこの青年になんだか、からかわれたような気がしたぞ。
8:30分出発。
昼の休憩の時に食べたチキンカレーはうまかったし、 オレンジ・ジュースもうまかったので2杯も飲んだ。
ポカラに着くと強烈な客引きに囲まれる。
バラナシから一緒だった日本人青年2人とレイク・サイドのホテルへ。

スウィート・ドリームと言ったのに親父は「うちのホテルだ」と我々をだましてホテルへ。
しかし、全然違うのだ。「違うじゃないか」「オーナーが一緒だからここでいいだろう?」
青年は旅の途中で知り合った人から良い所だと聞いていたスウィート・ドリームに、 是が非でも泊まりたいみたいだった。親父はしぶしぶ連れて行ってくれた。
「60ルピーくれ」と親父。
青年2人は怒りまくった。「俺達をだまそうとした。車も只と言ったじゃないか!」
「いや俺のホテルではないから60ルピー払え!」
もめることもめること。ま、違うホテルに泊まるんだったら、払わんといかんだろうが。
たしかそう言ってたぞ。英語がダメなのでじっと黙って聞いていたが、埒があかない。
あたしは親父に言った。
「ユー・ミステイク!オーケー?、ユー・セイ、アイム・ソリー、オーケー?」
(あんたが悪い。ごめんなさいと言えば払うよ。わかった?)のつもり・・・
そしたら、通じたみたい。親父は「アイム・ソリー」と我々に謝った。
あとで、50ルピーに値切れば良かったとちょびっと後悔。
荷物を置いていつもの散歩。すごく便利そうな街だと思った。
レストランはいまいちだった。夜、けっこう冷えてくる。
トイレが1階なので夜中に行きたいときは不便。
部屋に戻る頃にはすっかり目が覚めてしまうのだ。

朝、起きて部屋の外に出るとホテル・マンが遠くを指した。
「おおおおおぉ〜、山が・・・・・!!」
背筋がぞくぞくっとする。美しい。神々が棲むヒマラヤと言われる訳だ。
屋上に出ると湖も見えた。
しかし、あたしはもっと、山の稜線を見たいと思った。手前の富士山みたいな山(サランコット)が邪魔!なのよ。南に下がれば、ダム・サイドに行けば見えるか?
本にはダム・サイドの方がよく見えるとあった。
様子を見て、移ることにしよう。急ぐことはないのだ。

3日前のことが昔のことのようだ。
ガンガーもベンガリー小路のざわめきも、屋上からの眺めも遠い遠い遙か彼方。

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ポカラの居心地

ヒマラヤがなければちっとも良くないのだ。
だって、日本の田舎みたいだもの。
せっかく外国に来て、日本の風景はいらない。
損した気分になる。
遙かに見えるマチャプチャレやアンナプルナ連峰あってのポカラだろう。
やはり、ダム・サイドに宿をとるのがいい!
あたしはペワ湖と山並み、村が一望できる
Jharna Hotelにチェックイン。
2月の初旬は暖かくなりはじめで、山は1週間ほど見えなかった。
前日の気温や星の様子で翌日の山の見え方が想像できる。そして早朝はよく見え、午後になると曇って余りよく見えない。
ここの屋上からの眺めは一番いいと思われる。
風がない時は湖面にポカラの美しい風景が映りこむ。
近くに広場があるのだが、そこで凧揚げをしたいと思ったバラナシからの旅行者もいたに違いない。
いや、あたしだけかな?

偉そうな事を書いたがトレッキングも観光もせず、
ただただのんびりしただけのポカラだった。

ポカラの軍隊の訓練の途中の行進と思われるものを見かけたが、一部の隊員は銃の代わりに竹筒を手に持っていた。
写真に撮るのはまずいと思いスケッチをする。

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旅の楽しみ

食事の時間に日本食屋でいろいろと喰ってみる。当たりはずれがある。
丼物はご飯が多すぎてマチャプチャレ状態。三分の二位でいい。
大根の漬け物が旨い店や唐揚げが旨い店、みそ汁を何度も沸かしすぎている店、いろいろ。
夕方回ってくる野菜売りから大根やほうれん草、トマトなどを買って簡単な料理をする。
「トマト入りほうれん草卵スープ」はなかなかいけた。
大根は短冊に切って、屋上で一日天日干しにする。大根独特のあまくて懐かしい香りがした。
それに塩を少しまぶすと歯ごたえがこりっとしておいしいんだな!
でも、こんな事してる人いるんだろうか?
あたしには必携のひとつにコイル・ヒーターがある。
お茶やコーヒーがいつでも飲めるし、寒い夜はスープを飲んで体と心を温める。
旅人が多くてシャワーがぬるかったときバケツの水を温めるという荒技までやった。
そこまでしなくても、湯ぐらい貰えばいいと思う人もいるかもしれないが、こういうのがあたしの旅の楽しみなのだ。

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使い回し

旅の荷物は軽くてかさばらないのが一番。
そのためには使い回しがきく衣料や小物を持っていくことだ。
「必要は発明の母」で時として意外な使い方を発見させてくれる。

(しまった!前振りが大袈裟になって、しまった。などと寒いギャグは見逃して・・・) ポカラの2月は11月の初旬ぐらいに思う。日中、日差しがきついときには汗ばみ、冷え性のあたしは夜コタツが恋しくなる。
村行く人はちょっと寒いときは大きなショールをかけている。コート代わりかな。
あたしは持っていなかった。天気は薄曇りで、時々日が差すくらいで外は寒そうだ。
「ああ、暖かいショールがあれば・・・」その時閃きが・・・・
あたしはベッドからインナーシーツを引きずり出した。これはイケル「グッドアイデア!」だ。
肩に掛け体にまく。「いいかんじ!」しかし、端には収納袋がペロッと舌を出して笑っていやがる。強引にピンで内側に留める。・・・・「でも、変」そう思った。「今日は、止めておこう」
あたしって、冷静!

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バクシーシ

本を買う。420Rと言われる。350とあたしは値切る。なんだかんだ言って結局375Rに落ち着く。400Rを渡しお釣りが24Rしか返ってこなかった。「1Rは?」「たくさんまけたから1Rはいいだろ?」みたいな雰囲気。ちょっとむかつき「バクシーシ」と言うと店員は苦笑いした。
この使い方は正しいのだろうか・・・・・

街でサンダルを修理して貰う。20R。
履き心地がよくてずっと履いている。

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両替

両替をする。小さい札で欲しいと言うと、こんなになるぞとジェスチャーをしてくれた。
それでもいいからお願いする。分厚い札を数え始める銀行マン。
あたしは声を出し「ワン・フォー・ツー・セブン」などと言って反応を見る。
笑っている。ふふ、やはり間違ったんだ。
ごめんね・・・

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移動の楽しみ

残り少なくなった日々を数えながらカトマンズ行きのバスを予約する。
もちろん、左側をリクエスト。山を眺めながらポカラを離れたかったから。
途中の風景を楽しむという点に置いても左側は正解だった。
これが右側だと山を切り取った崖ばかりを見上げなければならなかっただろう。
迫力ある谷間の川も、垂直に近いぐらい隆起した断層も見られた。
大歩危小歩危みたいと言えばひんしゅくを買いそうだ。
昼食後少ししてバスは急勾配の坂道に入った。峠越えか、ちょっと耳が変になる。
カーブしたとたんに目の前がひらけた。
窓からの景色がすごいじゃないの!
切り立った山肌に必死でしがみついている
無数の段々畑は、天空に上る階段のように見えた。
川や段々畑の素晴らしい風景を堪能した後、
こんどは菜の花がお出迎え。
菜の花の匂いがバスに流れ込んできた。
子どもの頃の記憶を呼び起こさせる匂いだ。
などと感激してる内にカトマンズに到着。日本人は、
なぜかいなかった。
旅は移動中の風景が最大の楽しみなのだ。だから、夜の移動はあまり好きではない。
もったいないものね。
ベトナムでは2日夜行バスを利用したので、見逃した風景が気になている。

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カトマンズ

カトマンズには思ったより早く着く。
安宿街へはタクシーの兄ちゃんが歩いて10分ぐらいと教えてくれたので「じゃぁ歩く」とパックをかついでタメル地区へ。
ここが、カトマンズか・・・・土産物売りの店が軒を連ねていた。

モンキー・テンプルは頂上近くで入場料を払う。50R。
ふ〜むなんだか怪しい、覗き込むとチケットがあるのに渡さず、
お金だけを徴収していたのだ。
きっと、チケットの枚数だけ売り上げにして、
券を受け取らずに入った人の料金を
懐に入れているのではないかと思う。頂上近くの石段はきつい。
330段前後。
2月18日は大安なのか?いや、ネパールにそんな日があるか
なんて知らない。けれど結婚式を5つ見た。
楽団付で新郎新婦の乗った乗用車は花飾りが付けられている。
嫁入り道具を積んだトラックが最後尾をゆっくり走っていった。

この国に来る人は大半が登山とトレッキングなのだろう。
あまりにもぽぉ〜と来てしまった。のんびりは出来たが、もったいないのかもしれない。
しかし、勉強不足、体力不足では無謀だろう。そのうち、そうしたくなったら来ればいい。
〔来れるのかいな・・・?)

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軟弱パッカー

あたしは軟弱なパッカー。観光客が多いのもうるさくていやだし、
かといってベトナム入国の時のように一人きりというのも不安。
暑いのがいやでバンコクから早く、涼しいと思われるカルカッタ(コルカタ)に はいりたかったし、ちょっと寒かったネパールでは、暑いバンコクを少し恋しがったり、 窓があって明るくて静かな部屋を何処へ行っても追求したり、 何でも、食べると言ってた割には日本食レストラン通い。もうどうしようもない。
辛抱が足りないようだ。
この街も路地の売店がおもしろい。お米屋さんが卵を売っていた。
野菜は何があるのかとのぞいていく。ああ〜!山芋を売っている〜!
下ろして食べた〜い!結局買ったのは、トマトと卵。
トマト500グラム12ルピー、卵は3個12ルピー。
今日もスープを作ったり、ゆで卵を湯がいたり。

ポカラとカトマンズで同じ奴だと思うが、下手な太鼓はやめとくれ!
あんたの家じゃないんだからね。

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座席は左を!

空港まで取り決めがあるのかタクシーは250Rだ。
しかし、同じ距離の違う街へ行くと70〜100R。やな感じ。
チェックイン。空港税は両替所で料金を払い券を受け取る。1100Rと高い。
4年ほど前のガイド本には700Rとあったので100Rぐらいは上がってると思っていので目眩が・・・した。
日本やバンコクのように専用の売り場や自販機があるわけではない。

搭乗口は男と女を分けてあった。 荷物検査が長引き1時間遅れ。
空は霞んではいたが、その上は間違いなく晴れている。
ここでも、左をリクエスト。しかし、間違ってくれて、ふん!
右端だった。左からヒマラヤを見たかったのに。
しかし、うまい具合に席が空いていて飛行機からもヒマラヤを見ることが出来た。
しかし、チョモランマはどれ?見えているのか、わからなかった。とほほ・・・
あたしはマチャプチャレを見て一瞬マッターホルンだと思った。
ネパールに来てはじめていろんな山の位置を知る。

飛行機の窓ガラスの小さな無数の傷がプリズムになって、きらきらして綺麗だ。
海だ!ベンガル湾?アンダマン海?あの海岸線はどこ?ミャンマー?
飛行機はあっという間にタイへ。

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