Top of Angkor
* プノンペン国立博物館 *

半日あればいいかなと思った。
コンポントムからプノンペンに着いたのは11時過ぎ。
荷物を持っているときはバイタクとの値段交渉が甘くなるのは仕方がない。昼食をとって博物館へ。閉館は5時。充分だろうと思ったのだが・・・

時計回りが順路のようだけれど、気をつけないと「横たわるヴィシュヌ」は最後の方になり、見落としそうな影にある。

入り口のガラスケースに入ったブロンズの作品を一点ずつ見ていたら、時間がどんどんと過ぎていってしまう。面白い!「やぁ、こんなんある〜」あたしの心を大いにくすぐってくれる。立像も大きくて立派で迫力がある。
中庭に置かれているリンテル類は見落とされそうだ。遺跡内で見ているときは何とも思わなかったが、現代の建造物の中で見るリンテルには圧倒される。中庭に面した、外側にこれでもかと言わんばかりに設置されていた。あたしはサンボー・プレイ・クックのリンテルが大好き。丸っこくて、なんだか可愛いもの。特徴もはっきりしていて、分かり易いというのもあるが。

説明カードをみると殆ど知らない地名や寺院名が多い。というか、彫像類は南に多い気がした。

本来なら、遺跡にあるべきなのだが、保護保存のためには、やむを得ない。
数十年前に博物館に運び込まれたと思われるバンテアイ・スレイの作品は、本当に素晴らしい。遺跡に飾りっぱなしであったなら、こんな状態では存在しないだろう。

彫像が出土・発見されたことによって、重要視されている小さな遺跡も多いに違いない。 数年前大阪でアンコール遺跡の1000年展が開催されたとき、大きな彫像を見て、カンボジアってこういう国だったのか?と驚いた。過去と現在のカンボジアに戸惑っている・・・


博物館はだいたいこんなん。アンコール遺跡ほど広くないからのんびり鑑賞しよう!
でも、じっくり観たら、疲れる・・・あたしは2日で8時間ほど。
彫像はこちらを見て!

*お気に入り*

*ブロンズ
横たわるヴィシュヌ
頭に花を頂いた女性像
片足を上げた踊る娘の像
ガネーシャ
指輪を5本の指に、二重に付けた手
手を挙げ鏡か何かを支えていたポーズの像
多頭の像
*彫像
ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ
ヴィシュヌの像
ドゥルーガ
ハリハラ
ロケシュヴァラ
バンテアイ・スレイの守護神四体
ジャヤヴァルマン7世の座像
ジャヤヴァルマン7世の頭像
ブラフマの胴にブラフマ(前はなかった)

*リンテル
サンボー・プレイ・クックのリンテル
プレイ・クメインのリンテル
プラサート・スララウのリンテル
(アンコール・トムの北西10キロ位にあるはずだが、誰も知らない・・・)
誘惑するアプサラのリンテル
横たわるヴィシュヌのリンテル
(波間から魚とマカラが顔を出していてユーモラス)
*その他
屋形船の船室
バンテアイ・チュマールの壁面
銅鼓(チャムパサック博物館と同じ物)
Stone for placing votive offerings

シェムリアップの本屋で見たサンボー・プレイ・クックの本を博物館で閉館間際に買ってしまった・・・ 1・2・3とシリーズになっている。シェムリアップでは3だけを売っていた。 本は一度逃すと手に入らない確率が高いのだ。それにしても重い!そしてフランス語だ・・・ううう・・・

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