Top of Angkor

* 4つの「Romeas」 *

Krol Romeas:想像をかきたてるが「素人の域」をでることはない。
*
「歩き方」に載っているところは殆ど見たので、それ以外にといわれれば、
この「Krol Romeas 」をお勧めする。ほぼラテライトばかりで装飾はないが、
形の意味を想像させられて、アンコール遺跡がますます楽しくなる。
といっても、主観が「バリバリ」に入っているので、どうかな?

1)Krol Romeas:(Siem Reap)

円型の遺跡・・・とても気になる。アンコール遺跡のサイトで今年の春に知った。
矩形の遺跡の中で異端である。造った過去の人たちには意味もなかったのかもしれない。いや、何かある!などと思いを巡らす。現場に行ってみないと分からない。このKrol Romeasは、楽しみだった。真偽のほどは分からないがジャヤヴァルマン7世の座像が発見されたという説のせいもある。

アンコール・トムの北門を出てプリヤ・カンへ向かう途中、小さな標識があり道路から80メートルぐらい右に入ったところに遺跡はあった。道は窪地になっていて少し下り上る。サイの檻だったのか?
「Romeas」という名は、後年のつまり現代と言える人が付けた名前なのか、碑文に明記されていたのか?いやおかしな事を、現代の人が付けたのだ。でなければ、何に使ったかは不明という言葉は出てこない。

ぐるりをゆっくりと歩く、内側も歩く。どうやら二重になっていたようだし、更に中心部にはラテライトと少しばかり砂岩が転がっていた。東西が出入り口(幅3メートル位?)のようで、西側の出入り口はラテライトが敷かれていたが、東側には見えなかった。敷かれていなかったのか、それとも土に埋まっているのか。
円周壁の内側には直径30センチ弱のポールをたてたと思われる穴跡があった。(象のテラス北の出入り口の壁にも似たような穴跡がある)外周壁から中寄り3メートル前後に転がっている多数のラテライトに、円弧に削られたものもあった。これは外側のものかもしれない。

あたしはストーン・ヘンジを思い出し、ああいう風なものかもしれない、とも思った。時間とか夏至冬至などをここで観測していたのかも、なんて考えるとぞくぞくした。そしてポールの穴跡(?)を数えるが、65前後で数が半端である。違うのか・・・・12の倍数であればぐっと意味が深くなるのだろうが。数に弱いあたしは、ちゃんと数えられなかったのかもしれない。間隔は均一ではない。ちょっと気が抜けてしまった〜! 単純計算で、間隔約2.15m×約64穴÷円周率3.14=直径43.8m・・・となるが、東西を歩幅で測ると38m前後なのだ。やれやれ計算違いか?俯瞰してみたいよ・・・(注:この数字は、単なる目安) 遺跡は正円ではない。
仕切り板でも差し込みサイを一頭ずつ囲い入れたとも思ったが、板であれば円く穴をあける必要はない。ポールを立て屋根でも取り付けたのか?

バイタクは、ついて来ても興味はないらしく、あたしがここに長くいることが理解できないようだった。
「サイっているの?」「もういない」バイタクは答えた。本当かどうか確かめてはいないが昔はたくさんいたのだろう。シェムリアップに動物園の看板があったが、そこにいるのだろうか。

普通に見ればとるに足らない小さな遺跡。 しかし、4回も行ってしまった。「ど素人」の推理には限度があるのだ・・・悲し!


2)Prasat Krol Romeas=K8 :SPK(Kampong Thom)

コンポントム州にあるサンボー・プレイ・クックのメインであるN、C、Sグループの少し西北にあるKグループの一つ。 思ったより小さい矩形の遺跡だった。サイは無理だというのが感想である。東西の間口110センチほど。そう広くない内部には柱が立っている。
では、何に使ったか・・・「う〜〜〜〜〜ん!」と唸るあたしである。


3)Banteay Romeas :Phnum Kulen(Siem Reap)

プノン・クーレンの滝そばの遺跡である。
周壁を分断して川は流れ、そこに横たわるヴィシュヌはいる。
帰る間際に名前を聞いたので Romeasと聞きちょっぴり後悔。
そんな、雰囲気は感じられなかった。クーレンの山奥の遺跡とは年代が遙かに下る。 バイヨン様式かなぁ・・・


4)Krol Romeas :Eastern Baray

教えてもらった遺跡である。あたしがRomeasを気にしていたからかな?
いにしえの時代、重要な役割を果たし、今はひっそりと眠っている遺跡。 視覚的には美しいとは言えないだろうが存在する意味はある。ロリュオス川から用水路を引き、流し込んだのかもしれない。近くにはため池や小さな川がある。


どうでもいいが、 Romeasなんて簡単に名付けんといて!
気になって仕方ないやん!「使途不明のものに付けているんじゃないの?」と言いたくなる。

この4つの Romeasだが共通項はないように思う。
やはり、円型の「Krol Romeas」に惹かれる。

ドンムアン空港で「ANGKOR CITE AND TEMPLE」という書籍のAERIAL VIEW of LOVIA VILLAGE FUNANという写真を見た。
周囲の地形などがなんとなく円形・・・ちょっと気になる。
2003年2月寄ってみたが、さっぱり!あのサークルは空からでないと認識できないし、何があるかも分からなかった。紀元前の集落と言うぐらいの知識で行くべきではないと思う。西バライの北西にある。


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